最終更新日:2017/11/15

太陽光発電と地震について

 

2016年4月、九州・熊本を中心に大規模な地震が発生しました。

 

被害に遭われた皆様には、心からお見舞い申し上げます。
また、一日も早い復興と、みなさまの平穏が戻りますようお祈り申し上げます。

 

壊れた太陽光発電システムは、漏電・感電の危険があります!
絶対に素手で触れないようご注意下さい!!

 

太陽光パネルは、太陽光が当たり続ける限り発電している可能性があります。
配線に異常(断線等)があると、その箇所から漏電・感電の危険があります。

 

壊れた太陽光発電システムは・・・

  • 絶縁性のあるゴム手袋等を着ける
  • パネルを裏返す
  • 配線の切れている箇所はビニールテープ等で巻く

以上のように注意し、絶対に素手でさわらないで下さい。

 

熊本地震における太陽光発電システムの被害状況

熊本県のエネルギー政策課によると、4月22日時点で太陽光発電による【事故】の被害報告は入っていないそうです。

 

今後も、壊れた太陽光発電システムには充分にご注意下さい。

 

対処法としては、販売・設置業者に点検・撤去・保証等の相談をして下さい。
業者が難しい場合は、メーカーでも大丈夫です。

 

また、太陽光発電システム壊れていない・家屋が無事だが停電している等の場合は、発電中は自立運転モードが使えます。

 

【自立運転モード】の注意点

  • 発電電力内で、最大1,500wまで
  • 発電中しか使えない(雨や夜間は使えない)
  • 発電量が安定していないので、パソコン等の『急に電源が落ちたら困るもの』には使わない

あくまで【非常用】なので使える電力は少ないですが、ケータイの充電は充分に出来ます。
エネループ等の充電用乾電池も充電できますので、ラジオ・懐中電灯等にも役立ちますので是非活用して下さい。

 

産業用(10kw以上)の太陽光発電

九州は、太陽光発でに非常に適した条件が揃っており、多くの産業用と言われる10kw以上の大規模太陽光発電所が建設されています。

 

今回の地震では、2016年4月22日に九電工・ソフトバンク(SBエナジー)等の大手発電事業者が『異常なし・発電可能(あるいは発電中)』と発表しています。

 

 

地震での影響は?

 

一般的に「屋根は軽いほうが耐震性に優れる」といわれます
では太陽光パネルを設置するとどの程度影響があるでしょうか。

 

熊本県のについては、まだ詳細な情報が入ってきていません。
情報が入り次第、追記致します。

 

大震災後の太陽光パネル

東日本大震災後の調査結果・東北

 

NPO法人太陽光発電所ネットワークが、2011年の東日本大震災後、太陽光パネルを設置した住宅の被災状況を調査しました。

 

その結果、太陽光パネルを設置していたからとの理由で
家屋が倒壊したなどの例は見つからなかったようです。

 

パネルの散乱もほとんどなく(屋根と一体のまま津波で消滅の可能性)、
屋根材(瓦等)が破損してもパネル設置部分は大丈夫でした。

 

地震よりも津波被害

 

もちろん、被災した太陽光パネル設置住宅も少なくありません。

 

しかし、ほとんどは津波被害であって、周囲の太陽光非設置の住宅が無事なのに、
設置住宅だけが倒壊した、というような例は確認されなかった
ようです。

 

ただし、津波の影響で周辺機器への被害はかなりあったそうです。

 

大震災後の調査結果・千葉

 

震度6を記録した千葉県の我孫子市・船橋市の会員の方へのアンケートでは
太陽光発電システムにほとんど影響はなかったそうです。

 

倒壊のリスクは変わらない

 

屋根は軽量なほうが、耐震性の点で有利だということは間違いないようです。

 

しかし被災地調査の報告会では、あくまでも参考意見ですが、
建築関係の仕事をしている参加者から興味深い意見がありました。

「太陽光パネルの設置では、フレームとなる架台を屋根に敷設するため、
むしろそれが家屋の補強材として機能する可能性もある」

 

東北大震災規模の大地震の被災地にあっても、太陽光パネルの設置が
家屋倒壊を招いたと考えられる明らかな例が見つかりませんでした。

 

太陽光パネルの設置が家屋の耐震性を低下させて、地震による倒壊のリスクを高めるとは考えなくてもよさそうです。

各メーカー・販売設置業者は様々な自然災害補償を用意していますが、
地震は補償対象外です。

 

心配な方は事前の屋根診断や、少しでも軽いパネルメーカー等、
提案力と経験・実績のある販売設置業者に見積もり依頼するようにしましょう。

 

太陽光パネルの大きさ・重さ

 

パネル1枚は重さ約10〜20Kg、大きさも1m〜1m70cmと
メーカーによってバラバラです。

 

屋根の形状や日射量、周辺の環境などによって設置枚数も違いますが、
平均で300kg〜400kgくらいです。

 

設置枚数は見積もりなどできちんと確認したほうがよいでしょう。

 

屋根に載せても大丈夫?

 

平均300kg〜400kg

人間で例えると体重60kgの大人が常に5〜6人乗っている感じです。

 

かなり重いように感じますが、屋根全体では一uあたり20kg程度の加重に分散されるので、子供が屋根に寝転がっているイメージです。

支持金具等は負担大

支持金具や支持瓦は狭い面で受けることになるため、
荷重はピンポイントで掛かります。

 

何だかリスキーな感じがしますが、屋根を葺く時や、屋根上での作業をする場合は、大人が歩いても、まず突き抜けたりしない訳ですから、
あまり心配する事はありません。

 

念のために建物への負担を考え、見積もりや相談で家の構造や屋根の痛みなどもチェックして、必要ならば補修等行いましょう。